パソコン萬晩報
不定期で、その時期・時代に応じたパソコンに関する記事を書きます。 活字が多過ぎると読みにくいので、いい手はないか思案中です。
2012/06 UPS無停電装置
原発の問題もあり、先週からUPSの問合せが増えてます。
無停電装置も時代の流れか一般的になってきましたが、
格安矩形波に手を出すと、本当の停電時に意味がありません。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~dft/pfc.html
まずは上記URLをお読みください、PFCの説明は飛ばします。
専門的すぎるので…PFCとはPower Factor Correctionの略です。
電源回路には、PFC搭載/未搭載してないタイプと両方あります。
電源は回路に入った電気を自身で使えるように変換して使います。
変換すると効率とあるように、100あるものは80や60など劣化し、
それを電力としてLSIなど電力を消費するチップが利用します。
変換時に、正弦波で20%ほど、矩形波で40~35%ほど消費するので、
550VA-360Wと仮にあっても実消費はもっと下の値になります。
80PLUSというのは、
交流から直流に変換する際の変換効率が80%以上の事です。
昔のPCでは当たり前に、正弦波のみしかサポートされません。
今では矩形波もサポートされるものも一定数ありますが、
厳密に言うとサポートされないと定義しておいた方が無難です。
少し話が変わりますが、どのメーカーでも家庭用と仕事用で
デスクトップのラインナップが違うのは、このあたりの品質です。
家庭用ですと用途が、3Dゲーム、動画再生、音楽再生、ブラウザ、
しかし使用時間は、仕事以外の余暇時間なので稼働時間が短い。
仕事用ですと用途が、オフィス、ブラウザ、文書作成、メール、
しかし使用時間は、1日最低でも8時間以上、稼働時間が長い。
特にこの中でも、3Dゲーム、動画再生は電圧の立ち上がりが早く、
必須要件も大きく、矩形波のインバータ経由でノートパソコンを
使っていると「急に電源が切れる」「ゲーム中、急に青い画面に」
という症状が頻発するというのは、当然のことと言えます。
矩形波の出力される形は、機械設計する上でも簡易に出来るので
格安で売られています。UPSを買う場合の、必須要件は正弦波です。
次に矩形波で電源を利用していると、どのような事が起こるのかを。
・扇風機をつける場合、ファンが止まったり動いたりを繰り返します。
・蛍光灯をつけていると、電力が安定しなく付いたり消えたりします。
・HDDレコーダーの場合は、シーク針が落ちたり立ち上がったりします。
・200w超える機器の場合は、接続中エンドレスで再起動を繰り返します。
・実際使えるものは、スマホ、ルータ、電話機などの15w以下製品のみ。
パソコンやテレビ、HDDレコーダーなどデータ格納エリアの機器などが、
エンドレスで再起動を繰り返す事は、電子機器にとって命取りです。
矩形波でハードディスクのデータエリアにシーク針が急に落ちたら、
データ復旧不可。また復旧できても10万以上の高額技術料になります。
次にサーバに関してですが、サーバの場合は、冗長性リダンダントが優先。
冗長性とは、電源ユニット多重化することにより不測の事態に備えるもの。
UPS(無停電装置)が有効に作動してても、サージで電源ユニットが飛ぶと
UPSも意味なしです。電力を直流に変換しサーバ基盤に電気を送らないと、
サーバは当然止まります。常にデータ書換しているし、書き込み中ならば
運が悪ければ、データは帰ってきません。震災時にも事例はありました。
使う側としては、特に意識する事は基本的には殆ど必要はなく、
経済が回り、市場に商品が供給されていれば全く問題ありません。
しかし、国内で手に入れられるサーバのうち、一部メーカーは他社の製品を
流用しているだけですので、社会問題が発生すると製品が無くなります。
8ヶ月入ってこなきゃ、その間データは出せませんから本当に苦労します。
スタンダートサーバは、I社、F社、H社、D社、S社、N社が独占ですが、
H社、F社、N社の流通は早いですが、I社、D社、S社は後回しになります。
当然私たちは知ってます、待てど暮せど無いものは入ってきません。
企業は営利目的で営業されています、他社より自社のシェア拡大を
常に狙っています。社会現象が起きた際は、最大のチャンスですから。
電力の安定供給が図れない時に、ハードディスクが多く搭載された機器の
安定化は、UPSと冗長性電源に頼る以外の方法は無く、またこれらの方法を
とるとしても管理維持する上でも私たちにとっても大きなリスクです。
当然一番適しているのは、リチウムが搭載されたノートパソコンです。
ノートパソコンのリチウムバッテリーとそのWindows専用ソフトは、
UPSに近い機能を持ち電力が無くなれば自身でシャットダウンします。
UPSとはいえ、リタンダード最大350w(サーバです)なら約15分以下、
省スペースデスクトップ最大78w+22インチ液晶25wで約1時間弱、
ノートパソコンで最大65w程度なので約2時間弱くらいです。
当然電源ポートが6つあれば、数個ぶら下っているものなので、
現実には30分程度が限界じゃないかなと思います。
出力容量750va=(サーバ1台、PC1台、液晶1台)をイメージしています。
家庭用途でデータは…ならば格安のUPSでもいいかもしれませんが、
サーバ用途の場合は、シャットダウンさせるソフトが必要になります。
またそれはどのサーバに対して、どのUPSに対して、このソフトと
決まっていますので、不用意に買うべきではなくSIerに聞くべきです。
パッケージにより、梱包されているものが若干違い、それが無いと
システム稼動してくれませんし、それを単体で買うと笑えるくらいに
高額です。
うちは単純にUPSの実績として世界最大のAPCを常用利用してます。
APC => オムロンくらいじゃないでしょうか、CyberPowerやユタカ電機も
三菱電機もありますが、業務用実績が無い、家庭用製品だと思います。
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